兵次郎の湯
創業当時
昭和十年に手白澤温泉を開業し、当時は木造二階建て、部屋数は9室でした。
もちろん、現在のようなスーパー林道や遊歩道のような整備されたものではなく険しいものでした。
物資の調達も女性で20キロを背に担ぎ幾日も歩いたものです。
また、一度の荷運びでは到底間に合うはずもなく、いくつもの宿と宿の間を何往復もし、すべての荷が移動できればまた次の宿との往復を連続したものでした。
近年の文明化
手白澤温泉は昭和57年頃までは電気が通っておらず、ランプ生活です。 一日の最初の仕事がランプのスス磨きでした。
また、冷蔵庫などもあるはずもなく、保存のための冷却手段が冬時期に降り積もった雪の利用でした。 氷室をつくり夏の盛りが過ぎるころまで持ちこたえたものです。
だんだんと時代も進み、発電機を利用することもありましたが、これがなかなか不便であり電力が安定せず明かりが暗くなったり明るくなったりという有様でした。
そんな風情を好んで歩いていらっしゃるお客様のおかげで、私どももなんとか生活してこれました。
平成9年
この年には全館を建て替え、混浴であった湯船も男湯・女湯ともに内湯(半露天)と露天風呂がご用意できることになりました。
それから十数年経ち、ここ手白澤温泉も光回線が開通しているのです。
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